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『左多六とシロ』のストーリー背景は奥が深くておもしろい~後半~

2020.03.11

カテゴリ

カモシカ

『左多六とシロ』のストーリー前半はこちら

前回までのおはなし…

どこでも猟ができる免状の巻物をお殿様から与えられているマタギの左多六。
ある日、猟犬シロと一緒に猟に出るが、撃ったカモシカを追いかけて山を行くうちに、
お隣の三戸領へ。
三戸のマタギに迫られるが、その日に限って大切な巻物を持っていなかった。
左多六は捕らえられて三戸城へ連れて行かれた。

左多六とシロのお話~part3

牢に入れられた左多六は天下御免の巻物を忘れてきたことをくやしがり、
明日は打首かとため息をついた。

シロは牢にしのび込み、やつれた主人を見ると一声吠えて風のように草木へ向かった。
真夜中に、山も谷も飛ぶように走り抜け、火のついたように吠えたてた。

そのころ、左多六の妻は3日も帰ってこない主人の身を案じていた。
そこへ雪だらけで帰ってきたシロを見て、驚いたが何をすれば良いか分からない。
ご飯をあげても食べることなく、ただ吠えるシロ。

シロはまた遠い山道を越えてすごすごと左多六のもとへ戻った。

左多六はシロが巻物を持っていないのを見てがっかりしたが、力をふりしぼり、
シロ、あの巻物だ、仏さんの引出しの巻物だ、頼む、と涙をためて言った。

シロは主人の気持が伝わったのか、一声吠えると再び草木へ走った。
家へ着くとありったけの力をふりしぼって、仏壇へ向かって吠えた。
その声は火を吐くようで胸がさけるかと思われた。

左多六の妻がハッと思って引出しをあけると、いつもは持って出る巻物がある。
「これだ、この免状だ」
妻は巻物の入った竹筒をシロの首につけ、背中をなでながら見送った。

シロは何㎞を走破したんだろう

シロが雪の山道を必死に駆けるシーン。
「頑張れ!シロ!」と胸を熱くしてしまいます。

シロは2月の雪の中、来満街道を2度も行き来しました。

草木から三戸へのルートを計ってみたところ、
曲がりくねるやまみちを考慮して60㎞はありました。
実際にはもっとあるのかもしれません。

往復120㎞を2回

と、いうことは、

240㎞!!!!

少なくとも240㎞を走ったなんて…

シロ…よくがんばった…。

雪の峠道を2往復もよく走り切りました(涙)

左多六とシロのお話~part4

雪山

シロは疲れを忘れ、主人のために雪の来満街道をまた三戸めざして夜通し走り続けた。
しかし峠を越したあたりで空が白みはじめ、
明けの鐘がなったとき左多六の命はこの世から消えていた。

お仕置場に捨てられた主人のそばにしばらく付いていた後、
シロは三戸城の見える山の頂きに登り、恨みの遠吠を何日も続けた。
それでこの辺りを犬吠森という。

間もなく三戸では災害が続き、人々は左多六のたたりだと噂した。

左多六が処刑された後には祟りが…

シロの頑張りと妻の祈りもむなしく、
本当に酷いことに、左多六は処刑されてしまいました。

この話の中には出てきませんが、左多六は処刑されて首を切られたとき、
生首の目がギラギラと開き、役人たちに向かって
「生まれ変わって7代まで祟ってけら」
と言い残した…という恐ろしい話も伝承されているんですよ~。
ひい~怖い~。

左多六とシロのお話~part5

罪人の妻は村におられず、シロとともに秋田領十二所の葛原へ移った。
シロは村の人たちを助けたので老犬さまと呼ばれ、
たいそう大切にされて余生を過ごした。

死んだ時には村人が哀れに思い南部領の見える丘へシロを埋めた。
今そこには老犬神社というお堂がある。

南部領を追い出された後もかわいがられたシロ

老犬神社

葛原(現在の大館市葛原地区)の人達はシロの事をとてもかわいがり、
老犬さま、と呼んで慕いました。
シロが村の人達を助けたというのは、米代川が大水で激流になったとき、
流された村人を川に入って助けたんだそう。

その後も、葛原地区では犬を大切にする文化がとても強く、
犬の毛皮を身につけていた人は米代川を渡る渡し舟に乗せてもらえなかったんだとか。

他にも、いくつかの犬にまつわるお話が葛原地区には語り継がれています。
そして、シロの死後には老犬神社も建立され、
実際に今も地域の守り神として信仰されています。

今回は神社へ実際に行くことができませんでしたが、
大館に向かう道路沿いに老犬神社の看板があります。
通りすがりに看板を見るたびにご主人のために山を駆け抜けるシロを
思い浮かべてしまいます。
老犬神社は、秋田犬を飼っている方々からの信仰も厚く、
県外から訪れる方もいるそう。

御堂の脇には湧き水があり、そこは昔シロが埋められた場所で、
そこから水が湧き出ていると言われています。
シロが村人の信仰心に応えるように恵んでくれた、
ありがたい水として利用されてきました。
苗代にこの水を流せば苗代に発生する赤虫がいなくなり、
目を洗えば眼病が治ったとされています。

葛原にはシロが大切に思われてきたことを物語るお話ばかりで、心がほっとします。
大切な主人の死を経て、さらには住んでいた場所からも追い出されたものの、
その後が穏やかな半生だったのは本当に良かった。

今は世界的に秋田犬がブーム。

秋田犬の忠義深さを語るときには、
忠犬ハチ公だけではなく、秋田犬の先祖犬種であるシロもお忘れなく!

左多六の悲しい死とシロの主人への想いが切ない、この『左多六とシロ』を
これからも鹿角の子どもたちに語り継いでいきたいと思いました。

参考:陸中の国鹿角の伝説、左多六とシロ物語~伝説の背景を探る

【この記事を書いたライター】

スコップ編集部

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