【求人情報】
鹿角コネクタ株式会社
鹿角市末広にある鹿角コネクタ株式会社。
神奈川県川崎市にある(株)川島製作所の工場として昭和61年7月からスタートし令和3年で36期目。
はじめは12、3名でスタートしましたがITバブルなどのさまざまな時期を経て現在は60名程で推移。
さまざまな年代の方が働くアットホームな雰囲気の職場環境です。
本社である川島製作所は大正14年に創業の歴史ある会社。
創業はブリキのおもちゃから始まり、戦時中は軍需工場として指定されていた時期もありました。
工場は秋田の他に山形と福島にあり、制作する精密部品は自動車部品をはじめ、
高周波デバイス部品や衛星に搭載される部品づくりまで実にさまざま。
メッキを付ける過程も含めて自社で行い、徹底した品質の製品づくりが印象的です。
さまざまな電子部品を制作している鹿角コネクタでは、
大きくわけて製造と組立の2種類の工程があります。
「製造」はCNC旋盤などの機械を使い、金属の材料から部品を削りだして加工する工程。
さらに、その部品を組み上げて製品の形に仕上げるのが「組立」です。
(青山工場長)
「製品組立のためには部品を作らないといけないのですが、
ひとつの製品に対して部品を5点ほど使います。
となると、まず一番は部品を削りだすCNC旋盤のオペレーターとして
活躍してくれる人材を募集しています。主に男性が担っている部分。
女性が多く活躍する組立の方では、細かい作業が多くて顕微鏡を見ながら行う作業も。
高齢の方も作業しているのですが、若い人と交代できるようにしたい。
向いている人は、経験よりも『やる気のある人』、『元気のある人』、
それと大事なのが『自分の仕事に誇りが持てる人』。その3つがあれば十分。
製品ができたときの満足感は一番の財産。
後輩ができれば、今ある自分たちの技術を伝授して次を目指していきたい」
お話を伺った青山工場長も2年程前までは現場で製造をしていたそう。
工場がスタートして1、2年のころから勤務。
一番最初はマシンオぺレーターを担当し、1,2年たたないうちに組立部門へ。
今現在でいう製造2課に長く携わり、その間に品証(品質保証)を担当し、
今現在も品証を兼務しているとのこと。
仕事の中でやりがいを感じる部分を伺ったところ、
今現在の立場の感覚よりも入って間もないころの感覚がいまだに強いそう。
(青山工場長)
「図面どおりに作ろうとしてもなかなか出来ない。
できる、できないの部分で相当悩んだことがあり、神頼みしたことすらあった(笑)。
図面どおりのものができた瞬間っていうのがやはり楽しかった」
長く携わった品証という仕事の中では、大きな企業とのぶつかりも経験。
不具合の問題で大手メーカーと対決したことが2回くらいあった。
ピンチの場面でも、自分たちを信じてしっかりと検証を重ね危機を打開。
結局、損害がゼロとなっただけではなく、信頼性が評価されて
それまでよりも多くの受注を獲得したことも。
(青山工場長)
「人によっては大手から責められたときに『大手だから勝てないよね』と
思うことが多いと思いますが、いや、それは違うでしょと。
自分の作ってるものを自分で信用できなければお客さんに出せない。
自分たちの非を認めるのは『そうです、私たちが悪いものを納めた』というようなもの。
それは断固としてやらなかった」
それだけ強い対応ができる理由は、日頃のモノづくりがしっかりできているからこそ。
(青山工場長)
「こちらは信頼を背負って物を納めてるわけなので。
それはもう、断固として間違ってないって突っ張りました。
誇りをもってモノづくりをしていなければそのような発言はできなかった。
やはり妥協した仕事はどこかにボロがでる。
うちの川島製作所の社長のモットーで、
『我々はコネクタを作っているのではない。信頼性を作っているのである』
という言葉があります。
そういう気持ちで仕事をしていればピンチの時にも言葉が出てくる。
後ろめたい仕事をしていると指を差された瞬間に返す言葉がないわけですよ。
自分はここまでちゃんとしっかりやってるから言えることはどんどん言う。
それは、自分の強みでもあるし、会社の製品のための強みでもあります」
そんな信頼性の強いモノづくりが世界的にも認められ、
今話題の量子コンピューターの一部分にも
鹿角コネクタで製造された製品が使用されています。
コネクタの特性として高い値を出せる製品で最新技術に寄与しています。
日経新聞にも掲載されました。
中村さんは製造1課製造でNCオペレーター主事として勤務されています。
高校卒業後に入社して勤続22年のベテラン。
担当している業務内容はCNC旋盤という機械を操作し部品を製造。
金属の丸棒から部品を削りだす工程に携わっています。
図面どおりに削りだすために機械のプログラミングをし、それに合った刃物を選定していきます。
(中村さん)
「図面の指示の部品を作るために自分でプログラミングして、
図面どおりにできた時はやはりやりがいを感じます。
新しい案件や、全く見たことがない図面であれば、それを今まで自分が得た知識から、
こんなふうにプログラム組んだらいいんじゃないかな、など考えることも。
後々手間がかからないようないい製品をつくるために
考えながら仕事をしているところがやりがいがあります」
大変なところは、スマホや車部品など各デバイスが小さくなるにつれて、
中に組み込む部品自体も小型軽量化が必要になっていること。
(中村さん)
「昔に比べると製品が小さく微細化してきているので、
図面寸法の範囲に納めるためにはどうすればいいかが大変なところです」
一緒に働いている同僚は長く勤めてる方が大半で、あまり言わなくても分かり合える部分が多いそう。
それでも仕事の上ではホウレンソウ(報告・連絡・相談)をしっかりしながら意思の疎通をし、
なおかつ家庭内の事でも世間話みたいに気楽に話せる温かい雰囲気といいます。
(中村さん)
「勤続22年ではありますが、これからどんどん製品も難しくなってくるし、
個人のスキルアップは必要。
あとは技術の継承。そのためには人材が必要で、自分が培ったノウハウを
下の人や新しい人に教えていくのが今後の目標です。
モノづくりが好きな方が合う仕事だと思います。
自分もモノづくりが好きで細かい作業が得意でした」
前田さんは製造1課でCNCオペレーターをしている入社4年目の若手。
東京からのUターンで入社。
(前田さん)
「地元はここで、7年間東京で生活していましたがUターンで入社しました。
現在はオペレーターをしています。
やりがいを感じるところは、自分の作ったものが他の人の手に渡って、
組み立てられて製品になっていくところです。
機械自体は学生のときに学んでいたこともあり、操作を知っていましたが、
それだけではどうにもならない部分が実際は多かったです。
機械のオペレーション以外の部分が難しく、刃物の準備などが難しいところ。
学生のときには1個物を作ったら終わりでしたが、
何十個何百個という数を作っていく上で不具合がでたり寸法がズレてしまったり…
そういうところも大変です。
社内の雰囲気としては、部署内だけではなく、自分の作ったものを次の部署に渡すときにも
話をしたりできるので風通しはいいです」
これからの自分自身の目標は、まだまだ技術が未熟なので早く確実に先輩に追いつきたいとのこと。
(前田さん)
「機械を知らなくても先輩に教えてもらえるし、仮にもし機械の経験があっても、
自分のようにその他でつまずくところはでてくるかもしれない。
そんな時に教えてもらいやすい環境なので、
初めての人もそうでない人もぜひやってみて欲しいです」
大森さんは製造2課で組立全般をされている入社4年目の若手。
地元の高校を卒業後、入社。
製造1課で削りだされた部品を組み上げていく工程に携わっています。
(大森さん)
「顕微鏡を使いながらの細かい作業もしながら製品を組み上げていきます。
いろいろな人で作られている部品を自分たちで組み立てて一つの製品になるので、
やはり、その一つの製品になったときに達成感とやりがいを感じます」
入社当時は、たくさんある部品や製品名を覚えたり、
測定器の使い方を覚えることなどが大変だったといいます。
(大森さん)
「たくさんの製品があるので、製品名もそれぞれで、
毎回違うものを組んだり、似たものもあったり。
寸法を測定する機械の使い方も難しかったです。
ですが、今は最初から最後までの工程をひととおりやらせてもらえるようになり、
だいぶ測れるようになってきました。
皆さん私よりも年上の方々ばかりなので、最初は大丈夫かなと心配だったんですが、
皆さん優しく話しかけてきてくれます。
それで自分も打ち解けられました。若くても働きやすい環境だと思います」
まだまだやってないこともたくさんあり、覚えることもたくさんあるそう。
いろいろな事に挑戦して、そこから見たり聞いたり実践したりして学び、
それを次に生かすという繰り返しをして自分のレベルアップに繋げたいと語ってくださいました。
(青山工場長)
「いくら私たちの世代が頑張っても、それを継承していきたいと考えたときに、
伝える若手が少ないと伝えていけない」
今現在の一番の課題は現場に若い人が少ないということだそう。
これまで培った技術を次の世代へ伝えようとしても相手が少ないのが実情。
(青山工場長)
「若手に教える時にも『きつく当たらず分かりやすく結果をだせる指導』を心がけています。
広い世代が働いている社内はアットホームで、世間話も交えながらのコミュニケーションが
この会社の雰囲気を作っています。
そして、人の育成という面では、『ホウレンソウ』が出来る社員の育成というのも大切にしています。
製造業だから物を言わなくてもいいというわけではなく、
失敗してもそれを早く言えるかどうかが大事」
温かい雰囲気だけではなく、イベントがあるときには
みんなで盛り上がれるチームワークの強さも特徴といいます。
(青山工場長)
「これからの会社の姿としては、5G、AI、IoTの時代に伴う姿にしたい。
われわれの仕事はロボットが出来る仕事だけではなく、人間でないと出来ない部分、
例えば顕微鏡を使う部分や保証は当然人の目が確か。
それでも間接的な生産管理などはIT化できる部分も。
人・人・人というところも大事だけれど、
人プラス設備の導入も進めて行きたいと思っております」
企業名・団体名 | 鹿角コネクタ株式会社 |
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募集職種 | ①部品組立作業および検査業務 ②機械加工・組立・検査 ③NC旋盤オペレータ |
雇用形態 | ①契約社員(正社員以外) ②正社員 ③正社員 |
仕事内容 | ①●電気コネクタ、光コネクタの組立作業 ・部品の組込み、研磨、接着作業 ・外観検査、特性検査作業 ・梱包、ハンダ等の作業 ・照合および出荷検査 ・その他、組立等に付随する作業 *顕微鏡を使った細かい作業が多いです *工場見学可 ②●機械加工 ・フライス盤、汎用旋盤等の手仕上作業 ●組立、検査業務 ・部品の組込み、研磨、接着作業 ・外観検査、特性検査作業 ・梱包、ハンダ等の作業 ・照合および出荷検査 ・その他、組立等に付随する作業 *作業は、立ち仕事が主です 細かい作業ができる視力が必要です *工場見学可 ③・加工図面を基にNCプログラム作成から加工までの業務 ・バイト(刃物)作成 ・部品検査等(加工後の部品チェック) ・片付け、清掃、その他付帯業務 ・データ集計作業(パソコン使用)あり |
応募資格 | 普通自動車運転免許(通勤用) |
勤務地 | 秋田県鹿角市十和田末広字下屋布5 |
勤務時間 | 8:10~17:10 |
給与 | ①月給 137,104円(※月給換算) 時給 836円~836円 ②月給 143,000円~160,000円 ③月給 150,000円~160,000円 |
休日・休暇 | 年間119日(年度の日祝日数によって若干変動します) |
待遇 | 通勤手当 実費支給(上限あり)/月額10,000円 その他手当 *家族手当 子ども1人につき3,000円 |
採用予定人数 | ①2名 ②1名 ③2名 |
選考プロセス | 面接(予定1回)、筆記試験、その他 |
会社情報 | 鹿角コネクタ株式会社
〒018-5337 秋田県鹿角市十和田末広字下屋布5 |
電話番号 | 0186-35-2925 |
Webサイト | https://kmco.co.jp/kazuno/ |