鹿角でなぜ釜飯?「寿司・釜めし 錦」

2019.01.07

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「寿司・釜めし 錦」。
車を走らせながら、この名前をラジオCMで初めて耳にしたとき、
なぜ、鹿角で釜飯なの?なぜお寿司屋さんで釜飯なの?
という疑問が沸いた。
店主と話しをすることで解決したこの疑問。
店主の願いをたくさんの人に知ってもらいたい。

「寿司・釜めし 錦」

新聞広告で「寿司・釜めし 錦」の住所を知り、
鹿角市花輪地区から毛馬内方面に車を走らせた。
上陣場の交差点を大館方面に左折すると、
「錦」という電光掲示板が目に飛び込んできた。
ランチタイムのピークから少し時間が過ぎた午後1時半、
店内は数組の常連客のみで落ち着いていた。

正直、おひとり様で寿司屋に入るには気がひけたが、
店主の「いらっしゃいませ」という声とともに、
「カウンター、小上がり、どちらでもどうぞ」。
という優しい声にほっとした。

せっかくなのでカウンターに座りたい。
そう思わせる何かが、そこにはあった。
カウンターを見渡すと新鮮なネタが並んでいる。
それだけではない何かがある。それは何だろう。

ランチはお寿司と決めていたので、
メニューには寿司のほかに釜飯数種類があるが、
迷うことなく握り寿司セットを注文する。
9月の寿司セットのメニューには岩手県産ウニと
お隣青森県黒石市の黒石豆腐と紹介がある。

鹿角市は秋田県の一部でありながら、青森県や岩手県境に位置する、
その二県に近いことから、
メニューに秋田県以外のものも入っているのかなと思いながら、
新鮮なネタの寿司を堪能しその日は店を後にした。

「寿司・釜めし 錦」

しかし、一回目の来店では、寿司屋でなぜ釜飯?の謎はまだかかえたままである。

後日夕方、錦寿司を改めて訪ねた。
ライトアップされた外観はどこか隠れ屋を思い起こさせ、
不思議な世界を醸し出していた。
この日も「夕飯はお寿司!」と決め込んでいた私は軽めの昼食をとっていた。
本日の一品とグランドメニュー、両方に目を通し、
そのメニューの多さに自分が寿司屋にいることを忘れてしまっていた。
合鴨のつくね、鹿角牛の石板焼き、稲庭うどん、天ぷらの盛り合わせなど、
地元鹿角の食材はもちろん秋田ならではのお料理を堪能できるメニューが勢ぞろい。
盛り付けや器も期待を裏切らないものばかりだ。

「寿司・釜めし 錦」
カウンター席で、店主との会話も楽しみたい。

「一度お寿司を食べたなら、次はぜったい釜飯を食べて。
そうしないと錦の魅力はわからないから」。
鹿角に越してきて、はじめて教えてもらった鹿角の飲食店、錦。
せっかくなので釜飯も注文したいが、
釜飯の種類も豊富でどれにしたらよいのか迷ってしまった。
数種類ある釜飯から「錦釜めし」を選んだ。
中身は釜飯がでてくるまで一切わからない。
蓋をあける瞬間は、
まるで玉手箱を開けるかのようなワクワク感とドキドキ感があった。
蓋をあけると、カニ、鮭、山菜、タケノコ、錦卵、いくら、そぼろ肉、シイタケ、
かまぼこ、ヤマゴボウ…。あふれるほどの具材が白いご飯の上にのっていた。
いまだ「寿司屋で釜飯?」の謎は解けない。

「寿司・釜めし 錦」

食事をとった後、
店主に思い切って「寿司屋でなぜ釜飯?」という疑問をぶつけてみた。
毅然とした態度の店主に、恐る恐る勇気をもって聞いたことは言うまでもない。

店主は私に一瞬驚いたようにも見えたが、優しい笑顔と澄んだ瞳でこう答えてくれた。
「寿司屋にしかできない釜飯があるでしょう。鹿角はとにかく米がうまい。
鹿角産のおいしい秋田こまちを存分に味わうには、
南部鉄器で炊いた秋田こまちが一番。
寿司屋ならではの新鮮な具材、鮭、いくら、カニをあじわってもらいたいと思ってね。
生の魚が食べられないお客さんもいるでしょう。
寿司屋が作るシイタケ煮とか、
錦卵とかそういうのも一緒に味わってもらいたいんですよ。
それを一度に楽しむには南部鉄器で炊いた釜飯が一番!」

「寿司・釜めし 錦」
仲間同士でお食事をしたい時は小上がりで。

「あっ、これ、南部鉄器なんですね!」という私に答えはこう続く。
「ここ鹿角は南部藩だったんですよ。
この鹿角は津軽藩、南部藩、秋田藩の文化がほどよくまじわったところ。
鹿角はいわば昔からクロスロードだったわけですよ。 ありがとうございました」。
お客様を見送る明るい声が店内に響く。

店主のあいさつの後、お客様同士の会話が外国語であったことに気がつく。
鹿角・KADUNOという土地で、
「寿司・釜めし 錦」がいつまでも
世界中の人から愛される店であり続けてほしいという願いと、
鹿角の食と店主との会話を楽しみにまた錦を訪れたいと思った一日であった。

錦釜飯の膳の中の付け合わせ、鹿角名物「しそ大根」が北東北のヘソ、
”hub”に位置する鹿角そのものを思い起させ、
店主の鹿角愛を物語っているかのようだった。
「鹿角に錦あり」、いつまでもそういう店であってほしい。

【寿司・釜めし 錦】
住所
 鹿角市十和田毛馬内南陣場6-5
営業時間
 11:00~14:00(LO13:30)
 16:00~23:00
 日曜営業 定休日 水曜日
電話
 0186-35-4408
アクセス
 JR十和田南駅下車徒歩15分
 JR鹿角花輪駅から車で約15分

「寿司・釜めし 錦」 並寿司
並寿司
白身魚、エビは店主おすすめのフランス産のまろやかな塩でいただく。

「寿司・釜めし 錦」 「錦釜めし」
「錦釜めし」
南部鉄器で炊いた、鹿角産のお米を最後の一粒までしっかり味わいたい。

「寿司・釜めし 錦」 黒石豆腐
黒石豆腐
お隣青森県の黒石豆腐は青森県に魚を仕入れに行き偶然出会った一品。
秋田県では「錦」のみで味わうことができる。

「寿司・釜めし 錦」 鹿角牛の石板焼き
鹿角牛の石板焼き
短角牛である鹿角牛の赤身肉をほかのお料理とともにほんの少し味わいたいときにもぴったり。

「寿司・釜めし 錦」 天ぷら盛り合わせ
天ぷら盛り合わせ
寿司屋ならではの新鮮な海鮮を使った天ぷら。

「寿司・釜めし 錦」 合鴨のつくね(たれ味)
合鴨のつくね(たれ味)
丁寧な仕上げで鴨が得意でない人にもおすすめしたい。

「寿司・釜めし 錦」
店内には、地元鹿角の「千歳盛」はもちろん、
店主が選んだ秋田県内外の地酒が並んでいる。
自分の好みを選んでよし、
お料理にあうお酒を店主から選んでもらうもよし。

【この記事を書いたライター】

Yuko.N

鹿角で暮らし始めて数か月。鹿角に住んで初めて気が付いた鹿角のよいところを、どんどん見つけていきたいと思います!

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