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しそ巻き大根は鹿角の味!あらとまい農場を取材してきました!
2020.07.08
「きりたんぽ」「花輪ホルモン」と並ぶ鹿角市のご当地グルメ。
お茶請けやご飯のお供、そしてお土産としても大人気の漬物「しそ巻き大根」。
今回はその生産者さんを取材してきました。
あらとまい農場ってどこにある?
「ここまで来るのに大変じゃありませんでした?」
初めてあらとまい農場に行ったとき、代表の米田さんから言葉をかけられました。
はい、ちょっとだけ。そう言うと米田さんは「やっぱり」と笑いました。
あらとまい農場は鹿角市の新斗米(あらとまい)集落にある会社なのですが、少し奥まった場所に集落があるため迷わないかドキドキしながらたどり着いたのでした。
町中から離れた場所にある会社の周辺には、あらとまい農場さんの田んぼや畑が広がっています。
「自分たちで作った大根も加工してるんですよ」
あらとまい農場の看板商品は「しそ巻き大根」と「しそ巻きあんず」。
しそ巻き大根は昔から鹿角で食べられていた漬物で、唐辛子が使われていることからかつては「南蛮巻き」と呼ばれていました。
しそ巻きあんずも昔から食べられていたもので、言い伝えによると尾去沢鉱山の鉱夫のために山寺の和尚が開発したものだとか。
昔は鹿角にしそが豊富に自生しており、栽培している人も多かったことからしそを使用した漬物が生まれたのかもしれませんね、と米田さん。
あらとまい農場誕生秘話
「農家として生産するだけでなく、これからは加工もしなければならない。
漬物なら農家さんの冬の雇用にもつながる。」
先代はそのような想いで昭和47年に『新斗米農場』を始めました。
漬物に使う醤油は地元鹿角の醤油屋さんのもの、というのは創業当初から変わらないそうです。
鹿角では昔から食べられていたしそ巻き大根ですが、商品化するにあたって独自のこだわりも盛り込みました。
それはしその大きさです。
実はそれまで鹿角の家庭で食べられていたしそ巻き大根は、しそで大根醤油漬けを丸ごと包んでいたそうです。
それを「商品にするのだから見た目は重要」ということでしそを細く切り黄色い大根が見えるようにしたのが先代のこだわりでした。
見た目だけではなく大根の種類にもこだわり、今も地域の味を作り続けている『あらとまい農場』さん。
工場へGO!
しそ巻き大根の生産過程を特別に見せていただきました。
収穫後からずっと漬け返している大根。
これを機械で細切りにします。
この大根に一枚一枚手作業でしそを巻いていきます。
そして巻いた商品をこれまた手作業で袋詰めしていきます。
「人の手でやっているので、繁忙期はやっぱり大変ですね。
けどこればっかりは人の手じゃないと」
代表のこだわり
現在代表をされている米田さんは2代目。
東京で働いていましたが先代の後を継ぐため2015年に鹿角へ戻りました。
農業に関してはまったく経験のなかった米田さんでしたが従業員の方々から教わりながら少しずつ覚えていったそうです。
そんな米田さんが代表を継いだのが2019年3月のこと。
「私より先にずっと工場で働いている人や事務の人がいるから今やっていけてるんです。周りの皆さんがいないと何にもできない」
そう語る一方で、販路開拓や新商品の開発などに米田さんは奔走しています。
「今ある商品や素材を活用しながら、新しく商品を開発しているんです。
毎年一つは新しい商品を作るようにしています」
その一つに『催芽こまち』があります。
「もともとお米は作っていたんですが、これを使って何か作れないかと思いまして」
そうして出来たのが自社で発芽させた玄米。
まだ取り扱っている店舗は多くないものの、近年の健康志向によって購入者が増えてきており、またもちもちした食感と甘みがあきたこまちとよく合うため『ご飯はあきたこまち派!』という購入者から好評いただいているそう。
鹿角の伝統的な食品を作り続けながら、どんどん新しいことにもチャレンジしている米田さんとあらとまい農場。
商品を見かけたらぜひ手に取ってみてください。
【あらとまい農場】
TEL:0186-25-2243
HP: http://www.aratomai.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/kumiko.maita.dayo/
Twitter:@kukkochan328
【この記事を書いたライター】
スコップ編集部
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