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【鹿角人をつなぐリレー取材No,4 】安保 朗さん
2019.05.22
こちらの記事は、リレー形式で鹿角に住む「ひと」をつなげていく企画の第四弾です。
前回の淺利裕子さんからご紹介頂いたのは、安保 朗(あんぼ あきら)さん。
広告制作・保険代理店の会社を経営、
さらに「鹿角きりたんぽFM」の代表取締役として有名な鹿角人です。
嫌々Uターンした町を誇れるように
鹿角市で生まれ育った安保さんは、高校卒業後に県外へ。
デザイン系の学校を卒業したのち、仙台市でバーテンダーを2年も勤めたそうです。(似合いそう!)
そしてそのときに出会ったつながりから仙台市で就職、
30才のころに鹿角へと戻りました。
「親に(帰ってこいと)言われて、嫌々帰ってきたんです(笑)
それこそ、『何も無いしな~』って」
お父さまが営んでいた保険代理店の手伝いをしながらも「腐ってた」と笑う安保さん。
親に迷惑をかけた恩返しという気持ちで鹿角に戻り、
デザインの仕事は一度捨てていたといいます。
しかし、鹿角で暮らすうちに商工会青年部での出会いや、
学生時代の同級生との新たな交流によって、
少しずつ気持ちが前向きになっていったそう。
仕事の面でも、鹿角の地元商品パッケージデザインなどがきっかけで、
デザインの仕事も入ってくるようになりました。
そんななかで、
「自分の住んでいる土地を、好きだと誇れる土地に変えていきたい」
という気持ちが芽生えたことが、
鹿角きりたんぽFM立ち上げのひとつのきっかけとなったそうです。
「地元を好きになって誇るためには、地元をよく知らなきゃいけません。
でも、情報がない。
インターネットはお年寄りまで届かないことが多いし、
かといってテレビで鹿角が取り上げられるのはマイナスなことばかり。
ラジオなら、年代問わず鹿角の明るいニュースを発信していけると思いました」
さらに、安保さんは
「(鹿角には)残したい部分、変わらなきゃいけない部分」があると続けます。
「『変えるべき部分』については、時代の流れでも異なってきます。
人口減少もそのひとつで、数年前までは『働く場所がない』だったのに、
今は『働く人がいない』ですよね」
安保さんは具体的な問題をあげながら、
鹿角の残したい部分は「自然と文化である」と教えてくれました。
減っていく人口のなかで、鹿角のアイデンティティーである自然と文化を残すために
何ができるか、私たちも一緒に考えるべきポイントですね。
鹿角に新たな学校ができるかも!?
「仕事とプライベートの境目がなくて、
好きなことをやりたいタイプだから社員が迷惑してると思う(笑)」
そんな安保さんの頭のなかには、アイデアがたくさん詰まっているようす。
「いま具体的に考えているのは、鹿角に『学校』をつくること」
安保さんが構想中の『学校』は、
「教えたいひと」と「教わる子ども」がマッチングできる場所なんだそう。
「鹿角には良い意味での『しくじり先生』がたくさんいるんです。
色んな経験を経て鹿角で暮らしているおとなが、持っている知識や技術を
子どもたちに伝えることができる場所があればいいなぁと思っています」
さらに、「ナナメの関係」を築ける場所になることも狙いのひとつ。
「親や先生(タテの関係)でもなく、友だち(ヨコの関係)でもない、
地域の大人たちとつながることで色んなことが学べます」
鹿角の人と人をつないでいくような存在になっている安保さん、
いろいろなお話を聞かせてくれてありがとうございました!
\安保さんがパーソナリティを務めるラジオ番組/
【子育てアキラ】
本放送:毎週木曜日(14:30~15:00)
再放送:毎週日曜日(15:00~15:30)/
毎週月曜日(13:30~14:00)/
毎週水曜日(9:30~10:00)
【この記事を書いたライター】
スコップ編集部
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