こちらの記事は、リレー形式で鹿角に住む「ひと」をつなぐ企画の第五弾。
安保朗さんからご紹介いただいた豊田忠信(とよたただのぶ)さんの後編です。

前編の記事はコチラ

前回は農業を始めたきっかけや包装資材販売が軌道に乗った経緯などを
お話しいただきました。

今回はそんな豊田さんのもう一つの顔
『くらすた』の運営についてお聞きしてみました。

卓球クラブ『くらすた』の運営も

豊田さんは卓球クラブの運営もされています。
『鹿角くらすた』という総合型地域スポーツクラブです。

小さい子からお年寄りまで、なんと総勢80名程という大所帯！

子どもの居場所づくりや、高齢者の生きがいづくりなど、
多世代にわたるコミュニケーションの場をつくることを目指して活動をされています。

「くらすたは設立してから12年です。
敷居の高くない、緩い感じで、だれでも入って来やすいように運営しています。」

ゆるい感じ…とはいうものの、話を聞いていくと、
ただ単に緩く楽しんでばかりではなく、
本気で卓球をしたい子にはかなり本格的に教えている様子！

青森や岩手など卓球が盛んな他の地域の練習に連れていくこともあり、
考え方や教え方の違う環境の中に飛び込むことで視野を広げたり、
いい刺激を受けたりしているとのこと。

素晴らしい先生とのつながり！

先生を招いて教えてもらったりもしているそう。
鹿角国体の時の監督だった岡本先生という方がスゴイ先生だとのこと。

「岡本先生には、年3～4回来ていただいています。
西目を拠点に活動している方で、県でトップになるような強い選手は
大抵その先生を通っている、というくらいのスゴイ人。

すごくありがたいことで、もう十何年というつながり。
先生の講習会もそろそろ通算50回くらいになります。

一度聞いてみるとすごさがわかります！
大館、北秋田、能代、三種、五城目など、
遠方からも先生の講習を受けにくるんです。」

そのかいもあってか、なんとくらすたメンバーで小学生の各年代で
県ベスト8に入る選手が4人いるそう。
また先週中学2年生の男子がシングルスとダブルスで優勝をするという大活躍！

「今年の全国大会にも1人出ています！」
とのこと。

まずは卓球を面白いと思ってもらえたらいい

子どもたちに教えていく上で大変なところはどんなところか伺いました。

「一人一人個性が違うところが一番難しい。
素直に聞いてできる子、なかなか自分の考えを変えることができない子など様々。
クセも違うし、身体的な能力も違う。

でも、まずは卓球を面白いと思ってもらって、
だんだんと強くなることに興味が湧いてきたら、
そのときにはじめて強くなるための指導をして引っ張っていく。

最初から勝ち負けにこだわるタイプの子はすごい伸びますね。
そうなってくるとこちらも面白くなるし教えがいもある。」

色々な個性をもった子どもたちを指導していくのは難しく、
昔は『きかない』子がくると、どうしようか～なんて思っていたものが、
最近ではそれを含めて可愛くなってきたそうですよ。

くらすたの活動は
・毎週水木の夜7時から9時、
・土曜日の2時～5時

お盆や正月もほぼこのスケジュールなんだそう。
その理由は……、

「高校を上がって都会に出ていった子が、
たまに帰省したときにふらっと遊びに来てくれるんです。

それがとても嬉しい。

そんな居場所をつくるのもくらすたの一つの目的です。

できれば強くなって欲しいけど、
卓球を通じて鹿角の思い出を作ってほしい。

そして大人になって鹿角から出ていっても
思い出したときに来てもらえたら。」

卓球クラブという幅広い年代との交流を通じて、
これまでも様々な出会いがあったそう。
普段では絶対に仲良くなれない人と仲良くなれるのが面白い！
と笑顔で語ってくださいました。

農業、包装資材販売、卓球クラブ、と、
たくさんのことをこなしている豊田さんですが、
そのどれもに熱心さと思い入れを感じました。

米と包装資材という、全く別々の商売がうまい具合につながったり、
卓球クラブでの人とのつながりだったり、

すべて豊田さんのまっすぐな人柄と、
商売に対する真剣さが生んだ「つながり」なような気がします。

豊田さん、ありがとうございました！

リレー記事、次はどんな人と繋がるかな？？

豊田さんが運営されている卓球クラブ【くらすた】の情報はこちら！

【くらすた】http://clusta.net/
開催日
毎週水曜、木曜（19時～21時）
毎週土曜（14時～17時）