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「鹿角観光案内所」まちの案内人に聞く!鹿角の面白さと観光地としてのこれから

2019.08.30

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今回は、鹿角花輪駅前に完成した新しい観光案内所へ!
常駐する『まちの案内人』の方に、
普段のお仕事の様子や観光について伺ってきましたよ。
中には、市民としてハッとさせられるお話もありました。

まちの案内人が日替わりで案内しています

入ってすぐの観光案内窓口で、
優しい笑顔と共に迎えてくれたのは、

”みぼばあちゃん”です!

本名は恥ずかしいとのことでニックネームでの登場です(笑)

ここでは毎日、日替わりで、
まちの案内人の方が観光案内をされています。

まちの案内人には4種類あり、

・山の案内人
・滝の案内人
・食の案内人
・歴史の案内人

の4種類です。

案内人一人一人に隠し玉(?!)があるそうで、
個性があって面白い人ばかり。

総勢で30人ほどおられるそうです。

その日によって人が変わり、聞ける話も変わるので、
毎日行っても楽しい観光案内所なんですよ!

みぼばあちゃんの専門は山の案内人。

とはいっても町のお店や、歴史のことにもとても詳しく、
たくさん教えてくださいました。

どんな風に鹿角の観光案内をしているの?

みぼばあちゃんが普段案内をしている中で、
楽しいことや大変な事とは?
普段はどんな案内をしているのでしょうか。

「例えば食べ物屋さんを知りたいなど、目的を持っているお客さんには、
お客様の好みや希望を聞きながら、提案をしています。
ラーメンが食べたいのか、ホルモンが食べたいのか、好みを聞きます。

時間が限られているお客さんも多く、
お客様の時間に合わせた案内もします。

時間がなくて、駅前に近いお店でないといけない方もいて、
その中で、お客様の好みに合わせた提案をしたり…」

時には、目的が決まっていないお客様もいて、

『とりあえずどこか楽しいところないかな?』
『何かないですか?』

という質問も。

そんな時は、お客様と一緒に、
鹿角や花輪の地図を広げて、いろんなことをお話ししながら、
一緒に目的を決めていくそうです。

親切で優しい対応!

これまで出会ったお客様の楽しいお話も。

「ラーメンが大好きなお客様に、
花輪のラーメン屋さんをくまなく教えたら、
お客さんは全部のラーメン屋さんを食べてきたことがありました!」

どこが一番好みだったのか教えてもらったそうですが、
ここでは内緒にします(笑)

「案内人としての仕事は浅く広い知識がないと大変!」

何を聞かれるか分からないんですから当然です。

ですが、とびきりの笑顔とトーク力で、
お客様と一緒に目的を探してくれる案内人が
駅前にいるということはとても心強い!

対応するのは大変なこともあるとのことですが、
「いろいろなお客様と、いろいろなお話ができるのがとても楽しい!」
と、明るい笑顔のみぼばあちゃん!

使いやすくなった駅前広場と観光案内所

こちらの観光案内所では、
お客様の目的にあったパンフレットや地図をたくさん用意してくださってます。

食べ物屋さんを探してるお客様には食べ物専用のマップを。
町歩きが目的のお客様には町歩き専用のパンフレットを。

希望があれば、まちの案内人がついて
ガイドしながら町を歩くことも出来ますので、利用してみるのもいいですね。

駅前広場も広くなりつつあり、
みぼばあちゃんは、
これからの花輪ばやしにも期待しておられました。

新しくなった観光案内所は、たんぽ小町ちゃんがお出迎えしてくれましたよ!

私にとっては、トイレがきれいになったのが一番!
駅前にきれいなトイレがあるのはとっても嬉しいこと。
安心してバスや電車を待っていられます 。

ママ目線で見ると、
おむつ替えスペースと授乳スペースが出来ていた事もポイントが高い。

レンタル自転車もやっています。

レンタル自転車は、観光客はもちろん、
地元に住んでいて足がない、外国人労働者の方も利用しているそう。

観光客だけではなくみんなにうれしい観光案内所ですね。

花輪は尾去沢あってのまち

みぼばあちゃんは、花輪のまちの面白さもお話してくださいました。

「花輪は尾去沢等の鉱山があっての地域。
ひとつの場所だけでは語ることのできない歴史の深さと面白さ。」

花輪の歴史は、花輪だけでは語れるものではなく、
鉱山があったからこそ栄えた場所なのだそう。
鉱山の労働者が大勢いたため、下にある花輪町が栄えました。

彼らがスタミナをつけるためにお肉をたくさん食べ、
そこから馬肉の文化も産まれたといいます。

鉱山の影響で鍛冶も早くに栄えており、
福士川の川べりには野鍛冶の親方の屋敷跡などもあるそう!

全国的に見ても花輪の鍛冶技術は早く栄えていたそうで、
鉄がついた農機具ができるのが全国的に見ても早かったそうですよ。

その他にも、町に関する面白いお話を、たくさん聞かせて下さいました。

まちの案内人の方に、こんな逸話を教えていただいてから町歩きをすれば、
いつも見ている花輪の町も面白い場所だらけに思えてきそう!

地域の歴史に興味のある方は、ぜひ案内人に会いに行ってみてくださいね。

鹿角の市民全員が案内人に!

みぼばあちゃんが残念そうにしていることがありました。

それは、鹿角に住む人たちが鹿角の文化や歴史について知らなすぎること。

観光客の方が、とある歴史の跡地を住民にきいたところ
その歴史について知らなかっただけではなく、

『こんなとこには、なーんもねぇ。』

という返事が返ってきたそう。

観光客の方は、そこにたどり着けずに案内所に戻ってきたそうです。

これでは、せっかく鹿角に来ていただいたお客様に、あまりに申し訳ない。

何も無いのではなく、何も知らないだけ。
私自身のことも含め、意識を変えなければいけないな、と思い直しました。

みぼばあちゃんの理想は、
「市民全員が町に関する知識を持って、一人一人が案内人に!」

とのことです!

これからの鹿角の観光を盛り上げていくには、
住民一人一人の意識も大切ですね。

鹿角愛にあふれているみぼばあちゃん!
とっても楽しいお話いっぱい聞かせてくれました。
ありがとうございました。

また町のことでわからないことがあったらお邪魔しま~す !

鹿角花輪駅前観光案内所


鹿角市花輪字下中島114番地
TEL:0186-22-0108

【この記事を書いたライター】

スコップ編集部

スコップ編集部

鹿角の魅力的な情報を掘り起こしていきます!