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【鹿角市民発掘Part.2】旭町 花輪ねぷた灯篭絵師 工藤美穂さん

2020.05.11

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※本記事は鹿角移住コンシェルジュの方による過去のインタビューをご紹介しています

【鹿角市民発掘Part.1】の記事はこちら

【市民発掘しちゃいました(*゚▽゚*)パート2】

旭町 花輪ねぷた灯篭絵師・工藤美穂さん

ご存知でしょうか?“花輪ねぷた”
まずはねぷたの説明から。毎年8/7&8に行われる花輪に伝わる七夕行事です。

行事の特色は、将棋の駒型をした10台の高さ5メートル余りある王将灯篭と、
鼓面直径が2メートルある10台の大太鼓にあります。
王将灯篭の特徴は正面に『王将』の文字の大書、
右側面に『七夕祭』の文字、左側面に『天の川』の文字、
背面には勇壮な『武者絵』を描くのが伝統的なスタイルです。

花輪ねぷた

こんな感じに、まずは商店街10町内の王将灯篭が
それぞれの町内を出発して商店街に並びます。

はい!今回の工藤美穂さん、この大っきな大っきな灯篭の絵師さんなんです。

お祭りの始まる約1ヶ月前から週末も含めて毎晩夜な夜な作業をされるそうな。

作業中の美穂さん。

花輪ねぷた灯篭絵師 工藤美穂さん

細かい作業!真剣な時間が続いてできる作品なんですね。

旭町の特徴は、先代から続く大胆な墨入れと繊細なロウ入れ

美穂さんはそのロウ入れの職人。
(大胆な墨入れの担当は相方の五日市さん。絶妙な役割分担で描かれているのです)

花輪ねぷた灯篭絵師 工藤美穂さん

ねぷたの武者絵を語る時の美穂さんは、イキイキと明るい表情です。

花輪ねぷた灯篭絵師 工藤美穂さんと五日市さん

五日市さんと、黙々と作業を進めます。
人間が小さく感じるほど大きな作品を描きます。

花輪ねぷた灯篭 使用する顔料

基本の10色から50色以上の種類の彩りを作り上げます。

絵灯篭のロウは、色がはみ出さないようにする役割と、
中から照らした時の見栄えを大きく変える作用があります。

大胆な墨入れ以降は、細かい細かい作業を繰り返します。

花輪ねぷた灯篭絵師 工藤美穂さん

ハードルが上がって行く指示に対して
【妥協しないでもっといいものを作ってやる!】
と、自分を追い込んでまで作品と向き合っているようにも感じました。

そして出来上がり立たせた絵灯篭はこちら。

花輪ねぷた灯篭絵師 工藤美穂さんの作品

この迫力!!!武者の魂ココにアリ。

町中でこのねぷたがお披露目されます。

花輪ねぷた灯篭絵師 工藤美穂さんの作品

武者と鬼の前に美しき旭町レディース。色んな意味で眩しいです。

花輪ねぷた灯篭絵師 工藤美穂さん
抱っこしてもらっちゃうぐらい愛されキャラ

燃やされる花輪ねぷたの様子

そしてこの花輪ねぷた、最後に燃やしてしまうんです!

もったいない~と、考えちゃうのは一般人。

美穂さんのように、ご自身が一心不乱に描いた作品だからこそ、
その燃え上がる姿を美しいと思うのでしょう。

『おらほの絵はいいなって言ってもらえると最高です。
いろんな人に見てもらってねぷたのことを知ってもらいたいです』
とおっしゃってました。

花輪ねぷた灯篭絵師 工藤美穂さん
どや!

【この記事を書いたライター】

菅原由紀子

菅原由紀子

2017年7月に地域おこし協力隊として来鹿。鹿角には大小さまざまなキラキラコンテンツが沢山!素敵な出会いに溢れています。