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動画を使った町おこし!小坂町地域おこし協力隊の佐藤学さん
2020.03.25
小坂町地域おこし協力隊として、
昨年から活動をされている佐藤学さんにお話を伺いました。
なぜ小坂町に来ることに決めたのか、今どんな活動をしているのか。
興味深いお話が盛りだくさん!
小坂町の魅力や美味しいワイン情報も伺いました。
佐藤さん独自の町おこし!自分にできることを活かす
東京の企業で30年にわたり、映像編集のお仕事をされていた佐藤さん。
小坂町と縁があり、2019年8月に地域おこし協力隊として着任されました。
基本の活動は、移住希望者からの相談対応やサポート、
移住定住に不可欠な住居や空き家などの管理や提供業務です。
前職の映像編集に関してはベテランの佐藤さん!
経験と技術を活かし、動画の発信力を使いながら小坂町を活性化できるように
取り組んでいます。
YouTubeのチャンネルを開設し、いくつかの小坂町PRの動画を掲載。
チャンネル名は【小坂町仮店舗】です。
目標はもっと頻繁に動画をアップしたいそう。
これまで小坂町ではFacebookなどで色々な発信はしているものの、
動画での発信は無かったので、少しもったいなさを感じていたそうです。
20年以上前から毎年小坂七夕祭りに参加!
佐藤さんは神奈川県で生まれ育ちました。
就職を機に東京に移り、テレビ番組など各種映像の技術会社へ就職。
映像の編集をしていました。
テレビには欠かせない某有名お笑い芸人さんの人気番組も担当していたそうですよ!
小坂町との出会いは20年ほど前。
東京で出会った方が小坂町出身者で、
地元に帰ったその方に会いに、小坂町に来たのが最初。
ちょうど十和田湖で国境まつりが開催されていたときでした。
当時、趣味で写真をよく撮っていた佐藤さんは、
「祭りの写真を撮るのも面白そうだな」
とカメラを手に楽しんでいました。
それが、祭り2日目には衣装を渡され、出演することに!
お祭りで騒ぐのは嫌いじゃない、という佐藤さん。
参加を機に、あっという間に距離を縮めました。
国境まつりが終わったあとには、
「じゃあ、来年は本祭に参加ね!」
と小坂町での七夕祭りに誘われ、そこから毎年、小坂町を訪れるようになりました。
「山車を作るための小屋を建てるところから参加してて(笑)
いつも7月の中頃には小坂にいて、祭りを含めて毎年4~5回は来ていたんです。
地元にもお祭りはあったんですが、信仰色が強いお祭りだったので、
他の地域の人を簡単に受け入れる小坂の祭りの雰囲気には驚きました。
え、参加してもいいの?という。」
小坂七夕祭りの起源は、鉱山で働いていた青森出身の鉱夫たちが、
ふるさとのねぶたを懐かしんで始めたのが最初と言われており、
楽しみたい人が参加して一緒に楽しむこともできるというお祭りなのだそう。
「自分が小坂に来るたびに、地元の方に『ありがとう』といわれるのが
本当に嬉しかった。人の温かさの魅力をすごく感じた。」
東京で行われた移住定住のイベントで移住を決意
毎年小坂町を訪れる中で、これまで何度か
「こっちに住んだら?」
と言われたこともあったそう。
ですが、映像編集の仕事一筋だった自分にできる仕事はあるのか?という迷いがあり、
なかなか踏み出せずにいました。
しかしながら仕事上でも変化が。
プロ用のビデオテープや高価な機材を数多く使用する映像の現場は、
デジタルの時代になり、パソコンサイズで全てが完結するくらいに
コンパクトに変わりつつあります。
映像業界の変化を感じ、これからどうなるのか、という事を考え始めていたそう。
そんな折、東京・大手町で行われた移住定住のイベントに
小坂町が参加しているのを知ります。
佐藤さんは思い切って、自分のできることを伝える手段として、
オリジナルの動画を制作し、小坂町のブースに持って行きました。
「いきなり動画を持っていって見せたから、何かの営業の人かと思われた(笑)」
自分のできることで、小坂町に役に立てることはあるのだろうか、
そんな想いをぶつけました。
そして、あっという間に、地域おこし協力隊としての移住が決定。
翌月には退職届を出し、その翌月には小坂町へ。
1ヶ月半の間の出来事です!
運命的な出来事が動くときはスピード感が桁違いに速いですね。
佐藤さんが感じる小坂町の魅力とは?
小坂町の魅力は、なんといっても
『人』
なのだそう。
毎年、祭りに来るたびに、
「よく来たねー」ではなく、
「こんな遠い所まで来てくれて、ありがとうーー!」
と言われ、英語でいうところの、“ウェルカム”ではなく、
“サンキュー”だったのがとても嬉しかったそう。
「小さい町だからこその人と人のつながりがあるし、鉱山の町だったせいか、
外から来る人に対して、受け入れる根底の部分がしっかりしている。」
祭りにはカナダやニュージーランド、韓国などの出身者もいたことがあり、
とても驚いたそうです。
佐藤さんと同じように外国人の心も動かす小坂町
小坂町では、秋田犬ツーリズム事業で日本語を勉強しながら日本の田舎の暮らしや
イベントを体験する『日本語学校AKITA INAKA SCHOOL」が行なわれています。
アメリカ出身のINAKA SCHOOL元生徒さんが
小坂町を題材にドキュメンタリー映画を制作することなり、
その彼女もまた、小坂町の『人』にとても感動されたそう。
スクールの生徒と町の人との交流を、
美しい秋田の原風景とともに撮影されるとのこと。
映画は2021年公開予定。
佐藤さんも、何か協力ができればと考えているそうですよ。
小坂七滝ワイナリーの説明にも動画が役立っています
小坂町では、ブドウの栽培を希望する移住者も募集しています。
その関係で、希望者に向けてブドウやワイナリーについての説明をすることが多い
佐藤さん。
その際にも動画がとても役に立っています。
これまでは、せっかく小坂町へ見学にきてくれた移住希望者がいても、
季節が冬だとブドウ畑が雪の中なので見せることができませんでした。
どんな工程でワインが製造されるのかも、
仕込みの時期でないと見ることができません。
しかし、昨年の様子を撮影し、動画を作っておくことで、
こんな風に作っている、という臨場感のある説明ができるように。
移住希望者にとっても、動画で知れるのはとても嬉しいことです。
東京で行われたイベントにも動画を持っていったそう。
動画の『伝える力』が発揮されています。
これから出回る2019年のワインは特に美味しい!
小坂七滝ワイナリーでは、まだスタートしてまもないということもあって
様々な醸造方法を試しているそうです。
ここで朗報!
2019年産のブドウは非常に出来が良く、ワインにとっての当たり年!
これからまもなく店頭に出るワインなので、ワイン好きの方は是非ご賞味ください!
とっても楽しみです。
これからの課題とやりたいこと
佐藤さんは協力隊員として1年目を終え、あと2年で何ができるのかを考えているそう。
「せっかく動画発信を始めたのだから、
できればずっと続けていける体制を今のうちから作っておきたい。
そのためには、もっと発信を続けて、自分の活動や意味を知ってもらう。
まだまだ周りは自分に対して遠慮していると感じるので、
もっとコミュニケーションをこちら側からとっていかなければならない。」
撮影依頼の方法についても改善をしていきたい、ということで
撮影に関する依頼書を作成。
希望者とは事前に打合せをし、
どんな映像を作りたいのかあらかじめ話を伺ってから撮影することに。
「僕だけで作ってしまうと、僕だけの世界のものにしかならない。
みんなで意見交換をかさねて、みんなで作っていければ必ず良いものになっていく。」
その他にも、まだまだやりたいことがたくさん。
Facebookやインスタグラムなどに載せたイベント情報と、
撮った動画が連携できていないのも課題だそう。
「課題は色々あるけれど、やりたいことをやらせてもらっているのは、何よりも幸せ。
町の人が笑顔になればそれでいい。」
これからも動画を使った町づくりがとても楽しみです。
佐藤さんのYouTubeチャンネルはこちら
https://www.youtube.com/channel/UCl9bkgnOMFZtg9at04sUbbg
【この記事を書いたライター】
スコップ編集部
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