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花輪ばやし~2018年、朝詰まで~
2018.08.24
こんにちは!スコップ編集部の伊東です。
鹿角といえば「花輪ばやし」。「眠らない祭り」と称されるこのお祭りは、毎年8月19・20日の二日間、夜通し行われます。日本三大囃子のひとつであり、さらに2016年にはユネスコ無形文化遺産としても登録され、名実ともに日本一のお囃子が聞ける鹿角で最大のイベント!
しかし意外とこの「眠らない祭り」を「眠らずに」観たことがある人って少ないのではないでしょうか?筆者自身、小さいころから毎年楽しみにしてきた花輪ばやしですが、実際に観たことがあるのは、夜9時ころまでの早い時間。
そこで今年は、最大の見どころとも言われる深夜スタートの「朝詰」を観てきましたので、そのレポートをお届けします!
花輪ばやし見どころ①
壮観な屋台に圧倒される「駅前行事」
花輪ばやしに参加するのは十の町内。それぞれが持つ「腰抜け屋台」と呼ばれる山車に、演奏者が歩行しながらパレードを行います。豪華絢爛な屋台ににぎやかなお囃子が、毎年県内外の観客を魅了している花輪ばやしの姿です。
観光客が集まる最初の見どころとなるのは、この十町内の屋台がJR花輪線の鹿角花輪駅・駅前ロータリーに勢ぞろいする「駅前行事」。筆者もしっかりと桟敷席をとり、屋台とお囃子を堪能しました。
19日夜7時、女性陣が円になって踊る「町踊り」からスタート。
いよいよ屋台がロータリーに入ってくる瞬間は何度観てもゾクゾク。ド迫力のお囃子はお腹の底に響きます!
桟敷席ではなくても屋台は観ることが出来ますが、十台がロータリーに並ぶ壮観な姿を観るなら断然桟敷席がおすすめです!ちなみにこの桟敷席、19日は満席でした。毎年7月頃に予約抽選となっていますので、来年桟敷席で観たい方は十和田八幡平観光物産協会の情報チェックをお忘れなく!
花輪ばやし見どころ②
迫力ある「町境の挨拶」
花輪ばやしは十の町内がそれぞれお囃子を「幸稲荷神社」へ奉納し、神様をお迎えするための行事です。
そしてこの「お囃子の奉納」が行われるのが早朝。駅前行事を終えた屋台は一度それぞれの町内へと帰り、深夜0時に再び出発。(ここからが「朝詰」)にぎやかにお囃子を鳴らしながら練り歩き、米代川に架かる稲村橋へと向かいます。その後、枡形と呼ばれる産土神様のいる場所へ向かい、そこでお囃子の奉納がされる流れです。
筆者はどうしてもこの「朝詰」と呼ばれる神事としての花輪ばやしを体感したく、一度自宅へ戻り浴衣を脱いで、ラフな格好で出直しました(笑)花輪ばやしの夜は長いですからね!
「朝詰」のパレードが始まると、各町内が隣の町内を通過するための許可を得る「町境の挨拶」が行われます。
「六日町と谷地田町は‘スゴイ’から、早めに行って場所取って観たほうがいいよ」
そう地元の方に聞いていたので遅れないようにその場所(GEO花輪店の辺り)へと向かいました。なにやらこの二つの町内は確執があるらしく、挨拶も一筋縄ではいかないとのこと。
二つの町内の屋台が向かい合い、先頭に立つ男性陣が揉みあい、徐々に屋台が近づき、そして小競り合い、お囃子も一気に激しく…!!!
2日間という長い花輪ばやしのなかでも、もっとも力強さを感じられる瞬間です!
花輪ばやし見どころ③
神秘的な屋台の灯りとお囃子の音
深夜2時過ぎ、町境の挨拶も終わり、十の屋台は連なるように「稲村橋」へと向かいます。このあたりからお祭りそのものの雰囲気が、徐々に変わっていったように感じます。
深夜でも関係なく小さな子供たちもお囃子を鳴らし、真っ暗な川の上に並ぶ十の屋台。まさに神様に近づくための重要な儀式としてのお祭りなんだなぁ、と幻想的な灯りに魅了されます。
ここから「枡形」へと屋台が移動し、お囃子の奉納があるのですが…。本当はそこまで観たかったんですが…。この日この時、鹿角の気温は12度!川沿いということもあり体感はもっと低かったと思います。薄目のダウンジャケットを着ている人も多かったほど。身体の冷えが限界を迎え、筆者はここで離脱(泣)
花輪ばやしの真髄を楽しむなら深夜から!
残念ながら最後まで観ることは出来ませんでしたが、初めて観た「朝詰」には心を打たれました。もちろんこれまで観て来た早い時間帯の花輪ばやしも楽しいのですが、朝詰の雰囲気は本当に独特です。
観客の数も少なく、この土地で生きる人たちがこの町のために行っているお祭りであることを体感することが出来ます。筆者は個人的に深夜からの花輪ばやしが好きです。来年観光で来られる方にも、ぜひ観て欲しい!
ただし、すっごく寒いのでしっかりと防寒対策をしてきてくださいね(笑)
【この記事を書いたライター】
スコップ編集部
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