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史上初開催!オンラインで鹿角の夏祭り!

2020.09.09

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世界的な流行を見せている感染症によって全国各地のイベントや祭りが中止になった今年。
鹿角の夏を彩る祭りである『毛馬内盆踊り』と『花輪ばやし』も残念ながら中止となってしまいました。
鹿角人の生活の一部となっているこれらの祭りが中止となってしまったことにより、肩を落とした人も多かったでしょう。

そんなある日飛び込んできたニュース。
なんと!中止になった毛馬内盆踊りと花輪ばやしがオンラインで開催されるとのこと!
地元の人だけでなく、毎年祭りの時期に帰省していた人たちにとっても朗報でした。
今回はそんなオンライン夏祭りのレポート記事です。

それぞれのお祭りについて復習!

最初に、毛馬内盆踊りと花輪ばやしについておさらいです。

毛馬内盆踊りは、鹿角市十和田毛馬内地区で古くから開催されてきました。
その起源は江戸時代とも言われています。
毛馬内のこもせ通りで毎年8月21日・22日・23日の3日間開催されており、大太鼓と笛の囃子で踊る「大の坂」と無伴奏の唄のみで踊る「甚句」の二つで構成されています。
特徴的なのはその衣装で、男女とも手拭いで頬被りをしています。
この頬被りは、かつて争いが多かったこの地域で、女性の掠奪等を避けるために変装した名残と言われています。
秋田三大盆踊りの一つに数えられる毛馬内盆踊りは平成10年に国重要無形民俗文化財に指定されており、毎年多くの人が訪れています。

毛馬内盆踊りについてはこちらもご参照ください。

花輪ばやしは鹿角市花輪地区で毎年8月19日・20日・21日に開催されてきたお祭りで、幸稲荷神社の祭礼として古くから親しまれてきました。
江戸時代の史料に記録されているものもあり、その歴史が感じられます。
平成26年には国指定重要無形民俗文化財に指定され、平成28年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
毎年多くの観光客で賑わうお祭りで、10町内の祭り屋台が集結する駅前行事には多くの人が詰めかけます。

花輪ばやしについてはこちらもご参照ください。

鹿角の夏祭りとして有名なこの二つの祭りは『静の毛馬内盆踊り、動の花輪ばやし』とも言われ、
ゆっくりとした中に力強さを感じる囃子の毛馬内盆踊りと、激しく熱い囃子の花輪ばやしというようにそれぞれ特徴を持っています。

当日をレポート!

そんな歴史あるお祭りを、花輪ばやしの1日目にあたる8月19日、ついにオンライン配信!
会場となった道の駅かづの『あんとらあ』には午前中から準備に奔走する関係者の姿が。

あんとらあに併設されている祭り展示館から、修繕中だった1台を除く9台の屋台を出しています。
この日の鹿角はかんかん照りでとても暑い、まさに「夏!」というような日でした。
そんな中、限られた人数で次々と屋台を出していく姿はとてもたくましい!

日没も近くなり毛馬内盆踊りと花輪ばやしそれぞれの出演者や撮影スタッフなど関係者が一堂に会して気持ちを一つにします。

本番ギリギリまでリハーサルをする毛馬内盆踊り。

そして19時になり、いよいよスタート!
司会を務める元・移住コンシェルジュの菅原さん。
初めてとなる試みにちょっと緊張しながらもしっかりと進行していきます。

まずは毛馬内盆踊り。


太鼓の音と幻想的な舞が静かに、しかし力強く流れていきます。
こもせ通りではなくあんとらあで披露される毛馬内盆踊り。
しかも背景には花輪ばやしの屋台。
見たことのない毛馬内盆踊りに感動します。

そして毛馬内盆踊りと花輪ばやしのコラボレーション。


太鼓の音が重なり、そして次第にお囃子へ。

花輪ばやしはいつもの町内による演奏ではないところが特別。


町内ごとに少しずつ演奏が違うはずなのですが、ぴったりと息が合っています。
そして動の祭りらしくテンポがどんどん上がり激しくなっていきます。
夏を彩るにふさわしい躍動感でした。

中止の知らせにがっかりした今年の夏祭りでしたが、
その代わりに例年にない特別な夏祭りになりました。
毛馬内盆踊りと花輪ばやし。
鹿角を代表する2つのお祭りがコラボした、とても贅沢な夜でした。

【この記事を書いたライター】

スコップ編集部

スコップ編集部

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