みなさまこんにちは。スコップ編集部の伊東です。

「Ladies in KAZUNO」として、鹿角の女性を紹介していくシリーズ第二弾。今回は鹿角市内で「刺繍作家」として活躍中の女性にお話を聞いてきました。

「好きを仕事に」とはよく夢のように語られますが、大人になればなるほど、それがどれだけ難しいことか分かってきますよね。だからこそ、「好きを仕事に」している人に、惹かれるのだろうと思います。

さて、今回スポットをあてる刺繍作家・佐藤美桜（みお）さんは、どのようにして「好きを仕事に」しているのでしょうか？

「好き」の積み重ねが仕事の縁を紡ぐ

「刺繍は裁縫好きの母の影響で小さいころから好きだったし、自然と覚えていきましたね」（美桜さん）

岩手県盛岡市出身の美桜さんは、2017年にご主人の転勤で鹿角市に移住。それまではあくまでも趣味として刺繍をしていたそう。「本当にただの趣味でした。仕事として本格始動したのは鹿角に来てから」と美桜さんは語ります。

そんな美桜さんは鹿角市に来る前にインスタで、スコップにもたびたび登場しているカフェ「kotoriusagi（コトリウサギ）」を見つけます。

「鹿角に来る前から、ぜったいこのカフェに行きたい！と目をつけていました（笑）実際に鹿角に来て通っているうちに、かなさん（オーナー）から‘マルシェに出店してみない？’とお話をいただいたのが始まりです」（美桜さん）

現在では「froh！」というブランド名で、コトリウサギ・銭側温泉・青森県平川市のサロンにて作品を販売。

刺繍やお気に入りのカフェ、自分の「好き」を素直に積み重ねる美桜さんだからこそ、自然な縁でお仕事の幅が広がったのかもしれません。そして小さな町で、どんどん人とのつながりが増えていく地方は、「好き」を追求する人にとっては大きなチャンスが眠っているのです。

丁寧に仕上げられる作品にはアクセサリーも多い

お店のロゴやアクセサリーを中心に、オーダーメイドでも作品を販売している美桜さん。刺繍をアクセサリーとして身につけられるのは大きな魅力ですよね。

デザイン決めから始まり、ひとつひとつ手作業で作られる繊細な作品でも、「（作業を）苦痛に感じることはない」と言う美桜さんの作品は、どれもさりげなく個性的、力まない美しさを感じます。

（人気の「バラ」シリーズ。私もひとめぼれしました！）

現在、2歳になるお子さんがいる美桜さんは、「子育て8割、刺繍2割」がライフスタイルだそう。「子どもが寝たあと、9時頃から12時頃までが作業時間。寝ないとやれないタイプです（笑）」とお話しする美桜さんですが、それでもイベント前の3～4日は徹夜になるとか…。

「仕上がりが、デザイン以上・想像以上になったときが刺繍をやっていて楽しい瞬間」「（仕上げ作業の）金具を付ける瞬間がいちばん緊張します」と刺繍の魅力を教えてくれました。

ホームシックにもなった！美桜さんの鹿角ライフと今後

美桜さんは鹿角市に移住したばかりの頃には、知り合いもいない、お子さんを連れていける場所も少ない…とホームシックになってしまったそうです。

これは「これから鹿角に引っ越すかも」と考えている子育て中の人も、同じ不安があるかもしれませんね。筆者の個人的な考えとしては、無理に知り合いを作ろうと頑張りすぎることはないと思っています。

それは暮らしていくうちに、自然とできるもの。ただ、美桜さんのように、「好き」と思えるものは持ってきたほうがいいもののひとつ！「好きなものなんてないなぁ…」と思うのなら、ぜひ美桜さんのインスタをのぞいてみてください。

誰かの「好き」が詰まったものを見ているだけでも元気をもらえますよ。

美桜さんにこれからのビジョンを訊いてみたところ、「鹿角からいろんなところへ発信して、認知度を高めたい。地元（盛岡）にも発信をしていきたいです！」と明るくお話してくれました。

見て買って応援したい、そう思わせてくれる鹿角のアーティストさんでした！

注文・問い合わせ・マルシェ情報
美桜さんへの刺繍作品の注文や問い合わせは下記からどうぞ！
■Instagram：_froh.m
■メール：froh.happy.m@gmail.com

≪価格≫
■アクセサリー：2,000円前後
■看板等：4,000円～

また、2018年7月22日（日）には、カフェ「kotoriusagi」の店内マルシェにも出品されます。写真では伝えきれなかった美桜さんの繊細な作品に、ぜひ一度触れてみてくださいね！