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大湯環状列石が世界文化遺産へ!縄文ってこんなに面白い♪オンライン観光で世界文化遺産を知ろう!

2021.08.18

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大湯環状列石は秋田県鹿角市大湯地区の高台にある縄文後期の遺跡。
小さな町で大切に守られてきた遺跡がついに世界的な縄文遺跡へ。
「北海道・北東北の縄文遺跡群」のひとつとして、
令和3年7月27日、ユネスコ世界文化遺産に登録されました。

大湯環状列石

存在は知っているけれど、詳しいことは全然知らなーい。という方も多いのでは?
そこで、大湯環状列石をカンタンにおさらい♪

  • 縄文時代後期の遺跡で、配石遺構や建物の柱跡、土器や石器も多数出土している
  • 昭和6年に発見、昭和31年に特別史跡指定
  • 万座遺跡と野中堂遺跡が東西に並んでいる
  • 2つのサークルを結ぶと夏至の日没方向と一致すると考えられている
  • 近くを流れる大湯川の上流2~4キロメートル先から運ばれてきた川原石で組まれている
  • 日時計状の組石が特徴

北海道と北東北に点在する縄文遺跡の中のひとつとして世界文化遺産に登録された大湯環状列石ですが、他の遺跡とは違う特徴や見どころはどういった所なのでしょうか。
大湯ストーンサークル館の主任 兼 施設ガイドでもある赤坂さんにお話をうかがいました!

大湯環状列石では4000年前の縄文人が見ていた石を見ることが出来る

大湯環状列石

─大湯環状列石の見どころや特徴を教えてください!

「なんといっても、当時のそのものの石を見られるということです。
他所の遺跡で、復元された建物等がありますが、それはあくまで現代人の
想像上の復元です。当時は本当にその形や素材であったのかは誰にもわかりません。

大湯環状列石の万座遺跡にも復元した建屋がありますが、
上屋の部分が当時も茅葺であったのかどうかは分かりません。
ですが、石は当時の物そのものです。

多少の変化はあるかもしれませんが、4000年前の姿をそのまま見ることができます。
現在では、発掘されても状態保存のために埋め戻されることが多いのですが、
その中で、昔のそのままの姿を見られるのは凄いことです」

なるほど!当時の人々が見ていたモノと同じモノを見ることができる。
石は縄文からずっと形を変えずに時代を経てきたのですね。
石の出土物ならではの素晴らしさです。

大湯環状列石

「サークル状の石の列の他に、組石と呼ばれているものがあります。
1メートルから2メートルの大きさで丸や四角の形に並べられているのが特徴です。
すべての石の下を調査しているわけではありませんが、
その下は墓だったのではと推測されています」

大湯環状列石と言えば、日時計の形の組石が有名ですが、
その他にも色々なカタチを探してみると面白い発見がありそうですね。

大湯ストーンサークル館に収蔵されている遺物も面白い

大湯ストーンサークル館の中には、様々な出土した遺物が展示されています。
有名なものは、土版です。

大湯環状列石から出土した土版

「どばんくん」という愛称で人気になっています。
その他にも土器、石器や装飾品などが展示されており、当時のピアスや、
何に使用したのか謎のキノコ型の土製品があります。

筆者が面白いと思った遺物については、以前書いた記事に
詳しく載せていますので、こちらも見てね!

大湯ストーンサークル館の可愛い遺物たち!
大湯環状列石は秋田が誇る国宝レベルの縄文遺跡!
大湯ストーンサークル館の可愛い遺物たち!大湯環状列石は秋田が誇る国宝レベルの縄文遺跡!

─人気の土版の他、特徴的な遺物はどのようなものがあるのでしょうか

「大湯だけの一点ものとなると、台付き土器があります。
下部に台座の付いた土器です。
それと、内側に模様が施されたボール型の土器です」

下部に台座の付いた土器と、内側に模様が施されたボール型の土器

「ボール型土器の中の模様は、太陽では?という意見や、
はたまた、ふきのとうなのではないか?という方もいますよ」

土器の柄からモチーフを想像するのも面白い楽しみ方ですね。
そのほか、土器の縄文模様は出土した年代によって主流の形が
変化していくとのことです。土器にもトレンドがあるのか~と楽しくなっちゃいます。

土器の大きさも遺跡の在り方を推測する上で大きなキーポイントとなっているそうで、大湯環状列石から出土した土器は比較的小さめなのだそう。

色々な想像を巡らしながら観察すると新しい発見があるかも!

縄文人が感じた豊かさとは

大湯環状列石から出土した物

「縄文時代は現代のような経済活動がまだされていない時代。
それでも人々は豊かな気持ちを持って生活していたようです。
電気も水道も無かったし、死亡率も高かったと思います。

けれども、出土する物からはそんなに悲壮感は感じられないんですね。

縄文時代後期は気候的に気温が下がってきた時期で、
採集物も少なくなってきたのではと考えられています。
それでも食い詰めていたならば出土している物は作られていないでしょう。
衣食住がしっかりしていなければ遺跡は出来ない。

身近にあるもので、太陽の動きに合わせて豊かに暮らしていたようです」

今とは違う生活の豊かさを縄文の人々は感じながら生きていたのかもしれません。
私たちの今の時代は、多くの物に溢れすぎていて、
経済活動の追及を基本にして成り立っています。
そうしないと食べていけない世の中になっているから。
けれども、たまには縄文遺跡のようなゆったりした空間に身を置いてみると
張りつめていたものが解けるような気がします。

「現代の色々なしがらみから抜けて、縄文の雰囲気を感じ、
今と昔の豊かさの違いを感じていただければ、と思っています」
と赤坂さんも縄文の風が吹く大湯環状列石で皆さんをお待ちしております!

オンラインツアーで自宅に居ながら大湯環状列石へ!

さて、ここまで読んでいただいたあなたは、
大湯環状列石を訪れてみたくなったのではないでしょうか?
まだまだ気軽に出歩けない世の中ですが、
なんと、オンラインツアーで大湯環状列石を楽しめる企画が!

生配信で、赤坂さんがガイドをしながら大湯環状列石の様子を見ることができ、
さらに!なんと、ドローンを使ったパノラマビューイングで
遺跡の全体像まで楽しめます!

地上からでは見られないストーンサークルをぜひ体験して欲しい!

ストーンサークル館からもオンライン配信しますので、
出土品の案内はもちろん、あの「どばんくん」も生配信で見れちゃいます ( *´艸`)
とっても可愛いですよ!

さらに!鹿角の特産品お土産セットまでもらえちゃう豪華ツアー!

鹿角の特産品

レア品種の短角牛、かづの牛のハンバーグや
大湯環状列石から出土した土版の形のどばんくんクッキー、
最近人気急上昇中の北限の桃ジュース、八幡平ポークのソーセージなどなど、
鹿角の美味しさ満載のセットです。
そしてなんとなんと!世界遺産登録企画ということで……
大湯環状列石で使われている石と同じ
「石英閃緑玢岩」という石(手のひらサイズのもの)をプレゼント!

■オンライン観光参加者への、お土産!特産品はこちら!

  • 鹿角どきどきまんじゅう

    『鹿角どきどき
    まんじゅう』

    ㈲豊太樓
    食感が斬新!餡子の甘みも絶妙

  • かづの北限の桃きんつば

    『かづの北限の桃
    きんつば』

    光栄堂
    桃風味の餡としっとりした皮がクセになる!

  • かすていら比内地鶏卵

    『かすていら
    比内地鶏卵』

    菓子処 田中
    まさに絶品!卵好きにはたまらない!

  • 北限の桃ジュース

    『北限の桃ジュース』

    かづの農業協同組合
    最近人気急上昇中!箱買いリピーター続出!

  • 八幡平ポークのソーセージ

    『八幡平ポークの
    ソーセージ』

    農事組合法人八幡平養豚組合
    豚の健康にとことんこだわった安心安全な豚肉使用!

  • かづの牛のハンバーグ

    『かづの牛の
    ハンバーグ』

    秋田県畜産農業協同組合
    レア品種の短角牛使用でヘルシー&おいしー♪

  • どばんくんクッキー

    『どばんくん
    クッキー』

    豊口菓子店
    大湯環状列石から出土した、土版の形がキュート!

鹿角の歴史文化・食・自然の観光をお届けするプロ『鹿角の観光地域づくり法人 かづのDMO』が旅をお届け!

鹿角の歴史文化・食・自然の観光をお届けするプロ『鹿角の観光地域づくり法人 かづのDMO』が旅をお届け!

念願のユネスコ世界文化遺産登録を果たした大湯環状列石。
皆さんにぜひ見に来ていただきたい!鹿角を知ってもらいたい!

でもコロナで外出は自粛、県を跨いでの移動は厳しい。。。

・・・ということで
おうちでかづのオンラインツアー、開催します!
おうちにいながら大湯環状列石が楽しめちゃう、
そんなツアーを企画しました♪

そしてそして
映画と言ったらポップコーン!ただ見るだけじゃ
物足りないんだよなー・・・というアナタ!

鹿角の魅力たっぷりの、特産品詰め合わせセットも
事前お届けしちゃいます!

ぜひもぐもぐしながら、ツアーを楽しんでください♪

<詳しくはこちら>
おうちでかづのオンラインツアー 大湯環状列石 世界遺産登録記念企画!

【お問い合わせ】
地域DMO㈱かづの観光物産公社
かづのDMO推進室
〒018-5202
秋田県鹿角市花輪字新田町11-4
TEL 0186-22-0555 
(道の駅かづの あんとらあ代表)
FAX 0186-22-0222
https://explorekazuno.jp/

【この記事を書いたライター】

スコップ編集部

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